今日は一日中、雨の予報ですが、大阪は少し降るのが遅れているようです。
この間に、自転車を走らせたいと思っています。
「山の上のパン屋に人が集まるわけ」 平田はる香著
サイボウズ式ブックス 1760円(税込み)
主人公(経営者)へのインタビューをして、それを「文字起こし」して。
それに本人が添削、編集者が手を加えた本です。
「書く」よりも、インタビューして「文字起こし」する、ほうが早く製本できますね。
まあ、それはそうとして、「普通の人」が何もない高原で、パン屋を始めても成功しないでしょう。
筆者は、「等価交換」にすごいこだわりを持って、生きてきた人です。
お客に「損」をさせない、販売する私たちも「損」をしない。
しかし、これって難しいですね。
独学で身につけた「インターネット技術(HPを作れるなど)」、パンだけでなく。
こだわりの「日用雑貨」、・・・。「値段はお客様がつける店」など・・・。
読んでみて、筆者の「前向きな姿勢」が、まるで「高原のそよ風」のように伝わってくる本でした。
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45歳になると家族でニューヨーク州に戻り、イーグルブリッジの農園を購入する。
66歳のときに夫が心臓疾患で死去。その後も、行動的な主婦の活動は続く。
70歳のころには、リウマチで手の指が自由に動かなくなる。
そのころ、不自由な指で、孫たちのために毛糸を使った刺しゅう絵を制作していたころ。
妹から勧められたのがペンキ絵だ。
たたちに刷毛を握ってペンキを板に塗ったら、目の前の田園風景が自由に描けるようになったのだ。
そして75歳になって、油絵の絵筆と絵の具を購入。
合板に初めて描いた油絵の風景画を、自作の各種ベリージャムなどと一緒に。
ドラッグストアで販売始めるし始める。
その3年後、通りかかったルイス・カルドアがこの絵を見つけ、2年後に画家として本格デビューしたのである。
「わたしは、揺り椅子にすわって誰かの世話を待っている生活なんて、大嫌いなんです」
自伝にそう書くように、農家の貧しい暮らしや、リウマチによる障害などに直面しても、めげることなく。
あれこれ工夫して克服しようとする。
生涯を貫く前向きな姿勢が、年老いた遅咲き画家を進化させたのであろう。
( 日経 ゴールの流儀より 75歳で油絵、100歳まで画風進化 グランマ・モーゼス )