「まず、国際秩序が民主主義国家によって主導され続けることを望む。
中国人は我々の国内の分断を批判したがるが、誤った認識を持たないでほしい。

   米国には時折、内部分裂があり、現在もある。だが我々は常に分断を克服してきた」。
「相手の支配的な影響力がおよぶ『勢力圏』を互いに認める意図がトランプ氏にあるかどうかはわからない。

   だが『中国よ、君の近隣では君の好きにやれ』というのは、米国にとって歴史的な過ちになる。
モンロー主義(米欧相互不干渉)の宣言は200年以上も前のことだ。

   当時の米国はこの大陸の東海岸の小国だった。今は全く違う」。
「我々の未来はインド太平洋にある。米国、日本、中国という世界有数の経済圏がインド太平洋にある。

   なぜ中国に『ここは君らの勢力圏だ。干渉しない』と言う必要があるのか。
中国人が『アジアはアジア人のもの』と言うとき、私は『待ってくれ、我々は太平洋国家だ』と言う。

   だから私は米国の外交の未来は同盟国と共にあると主張するのだ。

       ( 日経 直言 より 「米国第一より同盟第一」・前中国大使・ニコラス・バーンズ )