日本のクラッシック音楽界は少子高齢化が進むなか、資金の調達先やファン層拡大という課題に直面する。
日本人は国際化や多様性の重要性を理解している。

   一方で、「日本のやり方」に固執する傾向があると小澤氏は危惧していた。
古い慣習にとらわれない柔軟な発想が求められているのは、音楽業界にとどまらないだろう。

   近年、日本でも東南アジア出身者や女性の指揮者を迎える楽団が現れた。
後進を育て、国を超えた人的ネットワークを築いた「世界のオザワ」。
取り組みの進化をじっと見つ見守っているにちがいない。。

    ( 日経  社説 より )