今日もいい天気になりました。
しかし、明日は一日中、雨になるようです。
今日の、天気を有効に、活用したいですね。
西天満に、「T」という、店先に杉玉が釣るしてある、居酒屋があります。
小さい店なのですが、昼時になると、11時ごろから、行列ができていました。
私のランニングコースの途中でもありますので、いつも気になって、いました。
ネットで調べてみると、お客さんの「お目当て」は、「鮪づくし丼・1000円(税込み)」のよう。
どんぶりご飯に、まるで菊の花のように、ぐるっと、三重〇のように、鮪が載っています。
これは、おいしそうですし、「お得感」満載です。
雨の日も、冬の寒い日も、夏の暑い日も、いつも、30人以上並んでいました。
つまり、50人ぐらい、お客として、入っていたのではないでしょうか・・・。
夏は、店主や、店員が、水のボトルを、待っている人に、配っていました。
なんて、「ホスピタリティーのある店なんだ」、と見ていました。
ところが・・・
先日、前を通ると、「例の行列」は、まったく、ありません、人っこ、一人ひとり、いません。
なんと、店先の張り紙に、「・・・とうとう、力尽きました。3月28日付けで、値上げをさせて・・」。
「1000円(税込み)→3080円(税込み)」とのこと。
いやあ、「一度は行ってみたい」と、思っていたのですが、うーん、考えてしまいます。
それにしても、お客さんの、「逃げ足」の、はやいこと、はやいこと。
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もう一つ思い出すのが作家、向田邦子さんの随筆だ。
「独りを慎む」という小文に33歳で初めて一人暮らしを始めた時の心境をつづっている。
ある日「急激にお行儀が悪くなっている」自分に気づいてドキンとしたという。
炒めた食材をフライパンから直接食べる、風呂上がりに下着姿のまま電話をとる。
家族の視線がなくなって居住まいが崩れたことを猛省し、こう記す。
「これはお行儀だけのことではない」「精神の問題だ」。
一歩間違えば自堕落に陥るからだ。
年齢を重ねるほどに人生から「初めて」は減っていく。
それでも、時々はこの言葉を取り出して、我が身と精神が崩れていないか点検する。
( 日経 春秋 より )