今日は曇り空です。
近畿の北部では、雨のようですが、午後からは次第に晴れてくるようです。
気温が低く、いかにも12月の、曇り空です。
「プリズン・ドクター」 おおたわ史絵 著 新潮新書 968円(税込み)
同じタイトルで、他の本もあるようです。
彼女は、自宅の医院の閉院や自身の精神的なトラブルもかかえ。
考えたのちに、刑務所の「医務官」になったようです。
読んでみて、思ったことは、「社会的弱者」ということ。
よく言われるのは、シングルマザーであったり、生活保護者であったり、一人暮らしの老人とか・・・。
ですが、刑務所の被収容者の中には、「親の顔を見たこともない」「生活保護の申請も理解できない」
「生きていくうえで、楽しみを見つけられない」「会話をする知能がない」・・・。
こういう人たち、社会のセーフティーネットにもかからない人たちが、世の中には一定数いる、ということ。
そして、生きていくために、「野たれ死にするより、刑務所の中で生活すること」の方がいい。
そのように、考えて、犯罪を犯す人も、たくさんいるということ。
よく国会質問で、「社会的弱者」という言葉が出てきたりしますが。
その中に、” こういった被収容者 ” は含まれていないような気がします。
だからといって、私も何もできないのですが・・・。
初来日から約半世紀の間、私は日本と日本人に魅せられてきた。
その礼儀正しさは音楽を本当に愛し、我々演奏家に尊敬の気持ちを抱いていることの表れだと感じた。
よく「第二の故郷」というが、その言葉では私の日本への思いは不十分かもしれない。
何かもし特別な事情でイタリアにいられなくなったら、迷わず日本に住むことを考えるだろう。
お辞儀をして挨拶するというのは、敬意の表れであり、西洋では失われてしまった慣習だと思う。
日本人にはこの他人を敬う気持ちを失わずにいてほしい。
根が無くなってしまったら木は枯れてしまうのと同じように、伝統を重んじることは重要である。
( 日経 私の履歴書より リッカルド・ムーティ 指揮者 )
生活雑感 December ④