人間、ツイていないときは、自分だけが疫病神に取りつかれた気になり。
ときには幸運に助けられていることを忘れがちだ。

   東(DNA)はおそらく「今」にとらわれず、内野安打もあれば、ライナーが正面にとぶこともあるし。
とゆったり構えているのではないか。
そんなところに昨季両リーグトップタイの16勝、今季12勝の安定感があるような気がする。

   運、不運はトータルすれば「プラマイゼロ」と話していたのは涌井秀章(現中日)だ。
ロッテ時代のこと。掲揚されたこいのぼりもちぎれて飛んでいく本拠地千葉の強風の下の一線で。

   飛球を野手がお見合いするなど、不運に見舞われた。
意に介さず投げて勝利したあと、風も悪さもするが利点もあり、差し引きゼロだと言った。

 ( 日経  逆風順風 より )