「 不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方 」
中村恒子・奥田弘美 著
二人の精神科医師が、対談している形をとっています。
中村医師、92歳、奥田医師、54歳。
私達は、マスコミから、たくさんの刷り込みをされてきたと、指摘しています。
一人じゃいけない、楽しまなくちゃいけない、時間がもったいない。
仕事は自分を輝かせるものだ、やりがいを見つけなくちゃいけない。
アンチエイジング、小1になったら友達100人できるかな~♪
一人の時間に対する罪悪感やコンプレックスを・・・。
ほとんどは、人間関係に対するストレス。
一人や二人に嫌われたって死ぬわけじゃない。
人付き合いのストレスを減らしたければ、他人さんじゃなく、孤独と仲良くすることや。
極力、自分のしたことの正解・不正解を判定したり、評価したりしないほうがいい。
大切なのは、” 今、ここ ”、過去でも未来でもなく、” 今 ” だけを真剣に生きること。
“ 5年後に死ぬとしたら、何をしておきたいか? ” を考える。
ある大企業に勤める女性が、40代を過ぎて、” なんとなく不安 ” を感じるようになった。
収入面やその他の不安はないし、夫との生活も、うまくいっている。
結婚した時、子供はできても、できなくてもと、それなりに生活してきた。
だが、中年になって、” 『子供を育てた苦労や、その他』がない ”、” 会話に加われない ”。
結局、不安の根っこは、” 夫が死んだら、一人になる ” 不安のようです。
これに対して、” 友達やボランティア ” を提案しています。
大切なのは、” 自分と他人を比べない ” ことですよね、なかなかむつかしいですが。
生まれてから、ずーっと、ずーっと、競争という、フレームの中で生きてきたわけですから。
” 不安 ” であれば、” 今を一生懸命に生きる ”、” 忙しくする ” しかないと思います。
やれなかった、やらなかった、どっちかな。
( 相田 みつを )
新御堂筋の、銀杏の葉が、黄色くなってきました。
もう銀杏の、においはありません。
落葉が、少しずつ、進んでいます。
今日もよい日でありますように。