「ごきげんよう、さようなら」。
私が脚本を書いたNHK連続テレビ小説「花子とアン」は毎回、この言葉で終わりました。

  主人公のモデルになった翻訳家の村岡花子さんがかつて子供向けのラジオ番組で。
こう締めくくっていたからです。当時は流行語にもなっていたそうです。

花子とアンのナレーションを担当した美輪明宏さんは「『ごきげんよう』は魔法の言葉」と言っていました。
人生にはつらいこと、苦しいことがたくさん降りかかってきますが。

  毎日、機嫌さえよければ何とか乗り越えられることは多い気がします。

    (  日経  なやみのとびら より  中園ミホ  脚本家 )