衆議院選が終わって1週間になる。
投票前の取り組み、例えば「各党の公約を読み比べる」などを指南する向きはよく目にするが。

   選挙後にこうしようとするという話はあまり耳にしない。
「(人民が)自由なのは選挙する間だけで、議員が選ばれてしまうと奴隷にとなり、何ものでもなくなる」。

   これは18世紀のフランスの思想家ジャン・ジャック・ルソーの著書。
「社会契約論」の一説だ。

   私たちは奴隷とはいかなくとも、政治と縁遠い、無力な存在に逆戻りしたのだろうか。

     ( 日経 風見鶏 より  「民主主義は失敗の積み重ね」 )