暑い日が続いています。今日は、二十四節季の、「大暑」。
私の感覚では、「大暑~立秋」が、一番暑いような気がします。
体調には、気を付けて、お過ごしください。
「逆境を生き抜くための教養」 出口治明 著
幻冬舎新書 990円(税込み)
ご存じ、立命館アジア太平洋大学の学長をしている、出口さんの本を、また読んでしまいました。
脳出血で倒れて、右半身不随、失語症で、車いすで、学長の仕事をされています。
先日の「一気読み世界史」もそうでしたが、筆者は、「逆境」も「運」も、どうしようもないものだ。
そんなふうに、考えています。
「成功する」のも「運」、「逆境」も、「どうすることもできない」もの、と。
しかし、「逆境」のときこそ、本を読んだり、「歴史から学ぶ」ということを言っています。
筆者自身の、「人・本・旅」が「今の自分を作っている」というのは、非常に参考になります。
それは、年齢に、関係ないかもしれません。
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その時、グラスが私にこう語りかけた。「私はオブジェではありません。ひとつの経験なのです」
むろんグラスの声を実際に聞いたわけではない。
しかし、グラスに接した指を通じ、ものと自分自身が、人間関係のような交わりを結んだと気がついたのだ。
グラスは私にまたこうも言った。
「『使う』という言葉を用いないでください。
あなたは私たちを使うのではなく、私たちとの関係に入るのですから」
様々な形や重さ、異なる触感のグラスに触らなければ気が付かなかったことだろう。
それぞれの作り手が、どのようにグラスに触れてほしいのか、その思考がグラスの身体となって現れている。
そしてグラスに口をつける私たちは、同時にそこに息を吹き込んだ職人の想いにも間接的に触れるのだ。
( 日経文化 グラスが語ること より 関口涼子 )