勝てないと選手をころころ入れ替えたくなるのはどの監督も同じ。
そのなかでは辛抱できているのが広島の新井貴浩監督だ。

  若い投手が序盤に打たれても四、五回までは投げさす。
これなら少し打たれても「代えられる」と怖がらずに済む。

  戦力的には厳しい広島が、困セを演出しているのもわかる。
裏を返せば、監督が野球をしたがるチームはなぜダメか、ということだ。

     (  日経  悠々球論 より 「『何もしない』理想の監督」 )