私は6歳の時に脳腫瘍を切除した手術の後遺症で汎下垂体機能低下症という難病を抱えている。
こうした「いつ倒れるか分からない」という不確実さを抱えてた障害の場合。
決められたルールだけでは解決しない。

  「何も考えないでしばらく休め」。
そう言ってくれる人がそばにいるだけで、どれだけ気持ちが楽になるか。

  「病気を理解して」というよりも「病気の私のそばにいて」という感覚だろう。
「ただ患うことを許容する」ということもにもつながる。

   だが就労の場では雇い主の負担もある。
「合理的配慮」の理屈だけでは安定して就労の場にとどまるのが難しい現実も痛感した。


     (  日経  向き合う より 「対話する過程こそ大切」 )