「第1戦で失敗しているのに、大事な第3戦でまた同じことをやるっていうのは、普通の監督はしない。
ましてや第2戦でサヨナラ勝ちしていい形で入ってきているので、その流れをつなげたいはずなんです。

   でも彼はそういうスタイルなんだと思います。
自分たちがやりたいこと、やってきたことを、やらないで負けるよりやって負ける方がいい。

   という考え方なんでしょう」  選手の起用法にも“ドラマ”があった。
第1戦の5回無死一塁のチャンスで送りバントを失敗し。

   結局併殺打に倒れたチームリーダーの松本を第2戦で1番に抜てき。
その松本が初回に三遊間への当たりで一塁にヘッドスライディングして内野安打をもぎ取る気迫を見せ。

   ポジティブな新庄監督のもとでプレーしているので、選手たちも終盤に強いし。
負けている展開でも絶対に諦めない。自分たちは何かできるんじゃないか、と信じていると思います。

   前人未到の通算400ホールドに到達しチームの功労者である宮西尚生にも遠慮はなかった。
「ポジティブで選手と一緒になって戦える監督ではあるけれど、一方で厳しさもある。

 

      ( Number Web より )