1987年の入社以来、ソニー銀行の創業を主導するなど会社の枠にとらわれない挑戦をしてきた。
05年に通信事業のソニーコミュニケーションネットワーク。

   (現ソニーネットワークコミュニケーションズに移り、ディー・エヌ・エーなど新興企業を支援した。
ある経営者は「覚悟を持って創業した人に熱い敬意を払ってくれる」と話す。

   ホンダと開発を進めている電気自動車(EV)も、原点は十時氏の発想だ。
スマートフォン事業のトップ時代にアプリによる機能拡大に注目した。

   「ソニーが車をやったらどうか」と発案したのがきっかけだ。
エンターテインメントを成長の軸に据えるが、競合は米ウォルト・ディズニーなど世界大手となる。

   身の丈を超える投資はせずに投資リターンを冷静に追及する。
好きな言葉は「経営の要諦は勇気と忍耐にあり」。

   第2次トランプ米政権の発足で激動期を迎えた世界経済を、起業家と投資家の2つの精神でかじ取りする。

     ( 日経  このヒト より 「CEに就くソニーグループ社長」 )