高知県土佐清水市の広報に毎号、市内の中学生が交代で「防災小説」をつづっている。
8月号は松本笑子さん。「ついに来たかの『南海トラフ』。恐怖と驚き。揺れhが収まり。

   顔を上げて見えた清水は清水じゃなかった」。
Xデーを想像し、自分事と考える訓練だ。

   防災教育に詳しい慶応大学の大木聖子さんが唱え。
巨大地震が想定される地域の学校などに広がりつつある。

   幾編か読ませてもらって浮かぶのは、自然の脅威におののきつつ、被災しても立ち上がり
自分にできることを探す姿だ。

   「物語は希望をもって終える」という執筆ルールが自助、共助の心を呼び覚ますのだろう。

     (  日経  春秋 より  )