日本政策投資銀行の監査役である佐藤仁さんんには、京都大学の軟式野球サークルで出会った。
選手としてはピッチャーゴロが多かった。同じ東大寺学園の1年先輩ということもあって意気投合した。

   ある日、佐藤さんに「先生の家に飲みに行くけど来んか?」と誘われた縁で。
道田信一郎先生の国際取引法ゼミに入ることになった。

   先生宅での発表会後は奥様の手料理が待っており。
「ごはんが待っているから30分で」でとせかされたことも。

   先生が亡くなったあとも奥様を囲むOB会を約40年続け、一緒に幹事を務める。
社会人になっても教わることが多かった。

   住友信託銀行(現三井住友信託銀行)に就職した佐藤さんを会社訪問した際。
「怒鳴り込んできたお客様をに、最後は『ありがとう』と言って帰ってもうもらうのがプロ」と。

   言われたことが忘れられない。

       (  日経  交遊抄 より 倉坂 昇治・JR西日本社長 )