「一番幸せな気持ちにしてくれたのが君の手紙でした。
文章もしっかりと書けているし、字もきちんとしています。

   さすがはわたしの出た小学校の図書委員長だと感心しました」
本の意義について・・・。

   「人間にとって本というのはたいへん大切な道具です。
これがあるから文化は、昔から今へ、今から未来へ、東の国から西の国へ、西から東へ、つたわります。

   わたしたちがものを知り、考えるのは、主として本のよってです」。
「わたしは子供のころから本が大好きでしたし、今も好きで、本を読み、本を書くのが仕事になりました。

   本のおかげで知恵も分別もあるようになりましたし、生きる力ももらいました。
そういう大事なものに子供のうちから親しむのは非常によいことです」。

   「君たちがせっせと本を読み、おもしろがってくれるといいなあ。

       ( 日経 文化 より 「にわか庄内贔屓」 )