これまでベンチャーの浮き沈みを見てきた元大和証券の経済ジャーナリスト・内田裕子氏は。
社会課題の解決は、あらかたやり尽くされていて。
「理念や志が高くても、商売にならないものは3年が限度」とされていると説明する。

  クリケットファームについては「SDGsというきれい事だけではビジネスできない部分と。
ベンチャー投資ブームが終わったという2つが重なった事例」との見方を示した。

  昆虫食は、2013年に国連の食糧農業機関(FAO)が「世界の食糧危機の解決に。
栄養価が高い昆虫類を推奨する」との報告書を発表したことをきっかけに、まず欧米で関心が高まった。

  日本では2018年に国内初のコオロギパンが発売され。
2020年に無印良品のコオロギせんべいが「爆売れ」した。

  クリケットファームは、そんなブームの最中である2021年に設立され、2024年に倒産している。
内田氏は「イノベーションを志すチャレンジは拍手を送りたいが、想像以上に需要がなく。
時期尚早だったのではないか」と分析している。

(『ABEMA的ニュースショー』より)