日本製鉄執行役員の三好忠満さんと知り合ったのは2006年。
人事院が各省庁の課長補佐級を集めて開く行政研修に民間企業側から参加していた。

   10人ほどのグループに分かれて行う研修で同じ班になった。
「日本の高等教育はいかにあるべきか」というテーマで発表することになったが。
なかなか方向性が決まらない。

   議論が膠着する中、彼が放った「いくら知識や技術があっても。
それを生かす人間力がないといけない」というと一言がきっかけで意見が一つになった。

       (  日経  交遊抄 より  瀬口 良夫・海上保安庁長官 )