今日は、小雨が降っています。
これから、あすの朝まで降るようです。昨日までの、晴れが、恋しいものです。
「 Big Things 」 ベント・フリウビヤ 著
サンマーク出版 1980円(税込み)
デンマーク人である著者が、世界中の、公共や民間の、大きなプロジェクトを、研究した本です。
オリンピックや、原子力発電所、博物館や道路、橋、などなど。
公共の大きなプロジェクトは、「早く始めて」、予算や工期内に、終わることは、ほとんどない。
そのように、糾弾しています。
政治家が絡むと、名誉のためとか、「利己的」なことに走るため、予算は低く見積もり、早く開始。
すると、「始めてしまった」から、「戻すのに、お金がかかる」ということは、洋の東西を問わずに。
「東京オリンピック」も、「2025大阪万博」も、その例にもれません。
どこにも行けない「カリフォルニア高速鉄道」、「負債」の完済に、10年以上の「モントリオール五輪」。
原因は、「ゆっくり考えて、早く始める」ではなく、「早く始めて、修正していく」ことに。
それはなにも、公共事業ばかりでなく、一般家庭の「台所を改修する」といったことでも。
解決策として、「ゆっくり考える」、「小さいものからはじめて、経験値を積む」。
「その分野で、成功している人・チームに委ねる」、などを示しています。
まあ、たしかに、「ゆっくり考える」ことは、大切ですよね・・・。
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お客様は神様です。昭和の国民的歌手、三波春夫さんがステージ上で語っていたという伝説のフレーズは。
その後、かなり誤解されて今に伝わっている。
客の言うことは神にも等しく絶対である、故にサービスを提供する側は。
聞き入れるのが使命である、というように。
ご本人の思いは全く違った。
オフィシャルサイトによると、ステージで完璧な芸を披露するには神前で祈る時のように。
雑念を払い、澄み切った心でなければならないとの思いから、聴衆を神様にたとえたという。
それがいつの間にか客の迷惑行為、カスタマーハラスメントを容認・助長するような文脈で定着してしまった。
( 日経 春秋 より )