かつて無類の安定感を誇ったドイツが屈辱にまみれた。
2大会連続の1次リーグ敗退。ようやく勝ったが得失点差で及ばず。
キミヒは「初戦がどれだけ重要かは分っていた」と日本戦の黒星を悔やむ。
2014年大会で4度目にの優勝を遂げた大国の威信は傷ついた。

  コスタリカはスペインが7-0で圧倒した相手。
それ以上の得点差を狙い、10分に先制したニャブリはすぐさまボールを抱え再開を急いだ。
しかし、その後は攻てもゴールを割る「個」の力に欠け、後半は一時逆転を許した。

  14年大会の栄冠は下部組織を充実させた育成改革の成果だった。
ただ、近年は教科書通りのプレーをたたき込まれた弊害として。
突出した選手が生まれなくなったと指摘される。
鋭いドリブルで異彩を放った19歳のムシアラは英国育ちで。
「イングランドでは『自由にプレーしろ』とよく言われた。ドイツとは学べるものが違う」と話す。

    (  日経  ドイツ屈辱また敗退 より  )