連帯感を高めるために学園祭で模擬店を出したり。
合宿に来てもらうために場所を避暑地の軽井沢にしたり。
いろいろな手を打ったが、なかなか雰囲気は変わらず参加頻度は高まらなかった。

  私が困っていた時に、堤さんが相談に乗ってくれた。
堤さんは「うまい下手に関係なく、誰でも楽しめる練習環境を整えてみては」と助言をくれた。
確かにイベントが楽しくても、肝心のテニスが楽しくなければ続かない。
本質的なことに気付かされ、試合ではレベル差を調整して対戦を組むなどすぐに見直した。

  すると、辞めていく人が減り、効果はてきめんだった。
本質的なことを大事にすべきだという堤さんの考えは、今の経営に生きている。
       (  日経  交遊抄より  真島俊昭  東京エネシス社長  )