今日もいい天気のようです。
山の端がオレンジ色で、そこから白に始まり水色に至るグラデーションは、気温の低さを感じさせます。
夕方の日没も、遅くなって、日が延びてきました。
確実に、春に近づいているようです。
中国で、「剣道」の人気が高くなっているようです。
中国の剣道人口は、1万人を越えているとか。
日本、韓国、台湾に次いで、世界で4位の競技人口を誇るとのこと。
現地の日本人指導者が、”「正しい剣道」を普及したい ” と語っていました。
そのことが、ちょっと気にかかりました。
一度、日本標準から世界標準になると、もはや元には収まらない、ような気がします。
例えば、柔道の道着が、青と白になるなんて、日本人の誰が想像したでしょう?
「一本」の柔道が、「ポイント」の柔道に、競技として変化していくように・・・。
逆に、日本の中華料理は「中華」ではない、とか、日本のカレーは「インドのカレー」ではない。
そんなことも、いえるかもしれません。
一度、世界にオープンにしたものは、その「進化と変化」は止められないように、思います。
米ソ冷戦下の1985年、スイス。「米国が宇宙から攻撃を受けたらあなたたちは助けてくれるか」。
当時のレーガン米大統領が尋ねた。相手はほかでもない、敵国であるソ連のゴルバチョフ共産党書記長だった。
ゴルバチョフ氏が「もちろんだ」と応じると、レーガン氏も「我々もだ」と返した。
ゴルバチョフ氏が2009年に明かしたエピソードだ。
幸運にも、米国もソ連も宇宙からの攻撃を受けることはなかった。
しかし今、温暖化は着実に地球をむしばみ、パンデミックの恐怖は私たちの記憶に新しい。
「宇宙から眺めると地球はひとつの宇宙船だ」という宇宙飛行士、山材尚子さんの言葉は比喩ではない。
分断にかまけている余裕はない。
( 日経 分断の先に より )