昨夜から、降り始めた雨も、止むようで、空が明るくなってきました。
せっかくの、センバツ高校野球の開会ですから、上がって欲しいですね。
私が、小学生のころ、同じ町内にS洋裁という、「洋裁」を教えるところがありました。
「S洋裁」、今は専門学校になっているのか?わかりませんが・・・、
そこの息子とは、小学校・中学校がいっしょで、よくケンカもしました。
息子は「あんぽんたん」、でしたが、お父さんは、それなりのひとでした。
「S洋裁」の「婿さん」ということで、知れ渡っていました。
その「婿さん」が、日曜日の夕方になると、近くを流れる川の土手を短パン・ランニング姿で。
よく走っていました。当時は40代だったと思いますが、50年以上も前のことですから、珍しい光景でした。
走る姿を見ていると、ああ、これは陸上の経験があるな、とわかる、きれいなフォームでした。
今でこそ、「走ること」は珍しいことでも、なんでもありませんが、当時としては。
「歳をとっても走っている」なんて、すごいことだなあ、と思っていました。
まさか、自分が、その人よりも年上になって、走っていることは、想像もしていませんでした。
この日の起用に、栗山監督は運命的なものを感じていたらしい。
先発候補4人の並びや対戦相手を考え合わせると「自然に。(何かに)導かれるというか」。
震災被害の悲しみは時がたっても変わるものではない、としつつ。
「一瞬だけでも元気になったり、喜んでもらえたりすることをしなきゃ」との思いを明かした。
佐々木も、その期待に応えた。特別な感情があるはずの国際大会デビューでも、自己を保ち。
球数にかかわらず、目の前の一球に集中した。
「いろいろあったが、今日、自分ができることをやって、このマウンドに立てたことに感謝している」。
その感謝には「(野球に)夢中になれる時間があったおかげで、大変だったとき、つらい時も頑張れた」
と2年前に語ったように、野球への感謝も含まれていただろうか。
( 日経 3月11日 朗希「特別な日」より )