今日は、節分、今夜は各家庭で、「豆まき」の声が聞こえてくるのでしょうか・・・。
これから、明日にかけて、「南岸低気圧」が、列島を通っていくとのこと。
雪になるか、雨になるかは、微妙なところみたいです。
昨日、大川(旧淀川)沿いを走っていると、小学校3年生ぐらいまでが、たくさん走っていました。
赤い帽子と、白い帽子、近くの小学校の低学年の、子どもたちが、2㎞ぐらい、走っていました。
ゴール付近には、たくさんの母親の姿が・・・。
自信満々で、先頭を走る子、マイペースで走る子、さまざまな子供の顔がありました。
ほどんどの子が、ゴールした後に、女の子と男の先生、一番最後は、メガネをかけた太った男の子。
男の子の、背中を突きつつ、後を走る女の先生。
ああ、この子は、「走ること」なんか、一生やるものか!と、思って走っているのだろうなあ、と。
女の先生は、好きで「体育の先生」になったのでしょうが、あの「背中を押す」のは、彼にとって。
一生、「イヤな」思い出として、残るのだろうなあ、と、私は見ていました。
sこの記事をシェアす
神戸市の私立灘中学に入り、伝説の句国語教師と呼ばれた橋本武先生に出会いました。
中学3年間で「銀の匙」だけをじっくりと読み込む型破りな授業で知られてた先生です。
毎回、数ページずつしか進まない。スローリーディングにかなり戸惑いました。
あちこちで横道にそれ、なかなか前に進みません。
例えば百人一首が出てくると、先生は「百人一首を全部覚えてきなさい」とおっしゃる。
主人公が駄菓子を食べる場面では、どこでちゅ調達してきたのかアメを出してきて、みんなで食べる。
アメをかみ切る音はふつう「ぽきん」ですよね。
でもこの小説では「こっきり」なんです。
先生は「この方がやさしくて甘い感じがするでしょ」と説く。
そんな授業が延々と続きました。
これで国語力が本当に上がるのだろうか。正直、不安でした。でも先生は気にしない。
「すぐ役立つことは、すぐに役立たなくなる」というのが口癖でした。
年をか重ねるにつけ、その意味がわかってきたような気がします。
( 日経 リーダーの本棚 より 前田 栄治 ちばぎん総合研究所社長 )