東京での初めての住まいは御茶ノ水の4畳半、月7500円の下宿。
隣は学生運動をしている女子大生。私より狭い3畳間だった。

   デビューして3年は、いろいろな作品を乱打しようと思っていた。
好きなジャンルに才能があるとは限らない。

   自の分好みと自分の才能の接点を知りたかった。
それをちゃんと把握した上で、7年目くらいで個性を確立しよう。そんな計画を漠然と立てた。

    ( 日経 私の履歴書 より 一条ゆかり )