高校野球は魅力ある取材対象だった。
92年夏の甲子園大会、石川・星稜ー高知・明徳義塾戦での「松井秀喜5敬遠」では、敬遠した明徳を擁護した。
勝利至上主義は、アンフェアな手を使って勝つものと曲解されている。
アスリートが体力、知力、技術力の限りを尽くして勝とうとするのは当たり前と書き。
電話、投書などで賛否両論の渦に巻き込まれた。

  許せないのは「正々堂々」を主張しながら匿名で罵詈(ばり)雑言を並べている便りである。
近年はSNS(交流サイト)で、この種の匿名ものが横行しているとか。
こんな風潮はさっさと吹き飛ばしたい。
ちなみに、当方への匿名便は、今も手元にある。
  スポーツファンとして、楽しく論戦をする気持ちはずっと持ち続けている。
  ( 日経  『選球眼』筆者・浜田昭八氏、読者に別れ より )