記録が振るわなかった要因として、選考会の開催時期が従来よりも
早い3月だったことを指摘する声もある。

  五輪イヤーにもかかわらず2月には世界選手権もあったし、新型コロナウイルス禍によって生じた。
カレンダーのゆがみが水泳界にはなお残っている。

  しかし、与えられた条件下で結果を出すのが選手の本分。
結果を出さなければ、あれこれ文句を言う資格はないというのが僕の考えだ。

  例えば08年北京五輪と21年東京五輪、午前中に決勝が行われたが、強い選手はやっぱり強かった。
みんな同じ条件なのだから「朝は体が動かない」というのは言訳にならない。
今回の選考会の開催時期についても同じことが言える。

  (  日経 スポートピアより 萩野公介 競泳リオデジャネイロ五輪金メダリスト )