続けて「自分が嫌われているのではないか」と書き込むと、ChatGTPは。
「そのように考えるのは自然だが、返信をしなかった理由が他にあるかもしれない」と。
いくつかの可能性を提案してきた。
これは、色々な可能性柄を考えて次の工夫につながる考え方を導き出す、認知行動療法の定石だ。

  友人はその対応に驚いていたのだが、やりとりをよく読んでみると。
友人がChatGDPを上手にリードしているように思えた。
経験のある精神科医としてカウンセリングの進め方を熟知しているからこそ、対話が成立している。

  私も少し前「大野裕」についてChatGDPに尋ねた。
医師という職業は当たっていたが、他の説明は全く違っている。
滑らかな日本語で説明されると、いかにも正しいように錯覚してしまう。
AIを利用する新しい時代になっても、利用する側の知識や知恵は不可欠だ。
    ( 日経 こころの健康学 より )