西側諸国が早い段階で「慎重」に行動したがために、ウクライナの苦しみを長引かせることになった。
そして自らの粘り強さをもってすれば西側諸国に支援疲れを感じさせると考えたプーチン氏を増長させ。
同氏を押し戻すために必要となるコストも膨らむことになった。

  早い段階であれば達成できたはずの様々なことも、今の状況下で実現させようとすると。
どれもはるかに多くの時間とコストが必要になる。

  ナワリヌイ氏が20年8月に毒殺されそうになり、ドイツでその治療を受けて同年10月。
最後にロシアに戻る前に伝えたメッセージは「悪が勝つのは、ひとえに善人が何もしないからだ」。
というものだった。

  善良な人々が慎重になり過ぎてれば、悪人も利益を得てしまう。
このの過ちを犯し続けてはならない。

    ( 日経  Financial  Times より  )