難しかったのは話の切り出し方、商談を始めるキッカケだ。
初めはとにかく気合でいこうと元気のよい挨拶を心がけたが全くダメだった。
「黙って飲んでいたらマスターの方から話しかけてくれる」と助言を受け。
半信半疑でやったらその通りになった。
経験豊富なマスターのいたバー「瀧」には億立ち寄り、いろんな話をした。

  営業を通じ、相手の立場で考えることの本当の意味と大切さを学んだ。
言葉巧みにノルマを押し付けてはいけない。
いったん自分の都合を捨てて相手の状況を考え、相手にとって良い選択肢を考える。
それに合った、自分が用意したプランを提案する。
プランがなければ出直す。スタンドプレーでは息の長い取引はできない。
  (  日経  私の履歴書 より  中山譲治  第一三共常勤顧問  )