怒りは自分を守る大切な感情だが、エネルギーが強いだけに。
相手を傷つけたり関係が悪くなったりする可能性がある。
怒りに限らず感情は、相手に同じ感情を引き出す。

感情を表現するのを抑えているつもりでも、怒りが伝わって相手も腹立たしい気持ちになり衝突してしまう。
自分の考えを強く主張しないで我慢するつもりでもトラブルになるのは、このためだ。

  そうしたときに役に立つのが、上手に怒りの波乗りをする技術だ。
体や考えのちょっとした変化から腹が立っていることに気づいて、怒りの波をまずやり過ごす。

  深く呼吸をしたり手の握りこぶしに力を入れたりして気持ちを落ち着ける。
ちょっとその場を離れて飲み物を飲んだり、それでもおさまらないときは。
誰もいないところで声を出したりしてもよいだろう。

      (  日経 こころの健康学 より )