スタイリストなのに「人のセンスは磨けない」が持論だ。
誰もが絶対に魅力を持っていて、それに合った最高のファッションを見つける。
「鉱脈探し」が自らの仕事だという。

  誰もがあるがままで生きられる、多様性のある社会を理想とする私の考えとも重なる。

  「何事にもストーリーがある。
(前の自分と)陸続きなことをやろう」と話す山本さんの言葉には力がある。
インターネットを通じて個人を主役にするという創業の思いを貫けているか。

初心に帰るきっかけをもらっている。

  「一番おしゃれなことは?」と尋ねてみたことがある。
「人の役にた立つことが一番おしゃれだよね」と返されて、目の覚める思いがした。

   (  日経 交遊抄 より 鶴岡 裕太 )