今朝の空には、箒で掃いたような雲が、たなびいています。
日中と朝方との気温の差が大きいのが、今頃の季節の特長です。
季節の変わり目ですから、風邪などひかれませんように。
読了の余韻 March ①
「安倍晋三回顧録」 安倍晋三著 中央公論社 1980円(税込み)
18日間、36時間のインタビューを文字起こししたものです。
安倍さんが、「すべてを真っ正直」に語っているとは思えませんが、首相在任・最長はこの人だからできた。
そんなふうに、思えました。
衆議院選挙3回、参議院選挙3回、総裁選3回、これらすべてに勝利するには、「したたかさ」も必要です。
日本の内閣は、外(野党)からではなく、「内(与党・自民党,官僚)から倒される」と語っていました。
まったく、その通りかもしれません。
安倍さんが、「すべてを真っ正直」に語っているとは思えませんが、首相在任・最長はこの人だからできた。
そんなふうに、思えました。
衆議院選挙3回、参議院選挙3回、総裁選3回、これらすべてに勝利するには、「したたかさ」も必要です。
日本の内閣は、外(野党)からではなく、「内(与党・自民党,官僚)から倒される」と語っていました。
まったく、その通りかもしれません。
1次安倍政権で失敗して、もう一度やるというのは、「凡人・常人」ではできません。
長くやることによって、国際社会での安倍さんの評価(日本に発言権)が上がったことは事実です。
G7でも、G20でも、APECでも、堂々とした立ち位置でした。見ていて、安心感がありました。
オバマに対しても、トランプに対しても、中国やイランに対しても、上手に外交していたと思います。
これだけやれる首相は、これから、なかなか出てこないのではと思います。習近平に「拉致問題」を北朝鮮に言わせたり、ドイツ・メルケル首相の「したたかさ」を見抜いたり。
「ドイツのエンジンを中国は軍用に使っている。」と言ったら。
メルケルは「今初めて聞いた。」と、とぼけたとか。(ドイツの貿易・最相手国は中国)
そんな国際社会の情勢を、よく掴んで、行動していたと、読んで再認識させられました。ただ、「森友・加計問題」は、白に近いグレー、「桜を見る会」は、黒に近いグレーの感じを受けました。
都合の悪いことは、語りませんよね。
また、「旧統一教会問題」は、このインタビューの時は、クローズアップされてなかったようで。
インタビューされていません。されていたら、ちょっと評価が違っていたかもしれません。読み終わって感じたのは、「円高・デフレの解消・雇用の促進」「日本の立ち位置を上げた」。
稀有な首相だったと思います。マイナス面もありますが、総じてみると「日本にとってプラス」。
立派な首相だったと思います。たぶん、将来、「もっと再評価」されると思います。
長くやることによって、国際社会での安倍さんの評価(日本に発言権)が上がったことは事実です。
G7でも、G20でも、APECでも、堂々とした立ち位置でした。見ていて、安心感がありました。
オバマに対しても、トランプに対しても、中国やイランに対しても、上手に外交していたと思います。
これだけやれる首相は、これから、なかなか出てこないのではと思います。習近平に「拉致問題」を北朝鮮に言わせたり、ドイツ・メルケル首相の「したたかさ」を見抜いたり。
「ドイツのエンジンを中国は軍用に使っている。」と言ったら。
メルケルは「今初めて聞いた。」と、とぼけたとか。(ドイツの貿易・最相手国は中国)
そんな国際社会の情勢を、よく掴んで、行動していたと、読んで再認識させられました。ただ、「森友・加計問題」は、白に近いグレー、「桜を見る会」は、黒に近いグレーの感じを受けました。
都合の悪いことは、語りませんよね。
また、「旧統一教会問題」は、このインタビューの時は、クローズアップされてなかったようで。
インタビューされていません。されていたら、ちょっと評価が違っていたかもしれません。読み終わって感じたのは、「円高・デフレの解消・雇用の促進」「日本の立ち位置を上げた」。
稀有な首相だったと思います。マイナス面もありますが、総じてみると「日本にとってプラス」。
立派な首相だったと思います。たぶん、将来、「もっと再評価」されると思います。
心に残る言葉 March ⑤
” 戦争は人間にとって「不治の病」 ”
時代はベトナム戦争の只中だった。戦争という概念を丸ごと人類の過去、現在、未来から葬り去る。
この案が現実となる世界を「白い服の男「という小説にもした。
人々は思想警察に監視され、戦争の「セ」を口にするだけで拷問される。歴史は改竄、小説は焚書の対象に。
「平和」のためなら、すべての犠牲は許される。
いくら何でもやり過ぎだが、これくらいしなければ、と作家は本気で考えていた節がある。
我々がこの1年、目にしてきた不条理を振り返ると、全く理解できないともいえない。
国際社会の警告も制止も振り切って侵略は始まった。目の前の愚行を止められない。
痛ましい犠牲者の姿に、無力感に打ちひしがれそうになる。
そんな時思い出す言葉がある。現実主義で知られた政治学者、高坂正堯氏の「絶望してはならない」だ。
やはりベトナム戦争下に書かれた著書「国際政治」にある。戦争は人間にとって「不治の病」。
だが医師が患者を見放さないように、治療の努力を続けなくてはならないと説く。
それが「人間のつとめなのである」。
( 日経 春秋より )
生活雑感 March ⑤