そうした時は焦らずに時の経過を待つことだ。
溺れそうになった時、あわてないで「まず静かに水に浮くようにするとよい」というのと同じだ。
状況がわからないまま焦ってもがけばもがくほど、体力を消耗して状況は悪化してしまう。

  今の日本、すべてが終わることはない。時間がたてば状況は必ず変化してくる。
その状況にキチンと目を向け、必要な対応を可能な範囲でおも行っていく。
そうすれば自然に、自分の力で状況を切り抜ける手立てが見えてくる。

  自分の力を信じて待つことの大切さを、今回の新型コロナは教えてくれた。
そして互いにつながり合い寄り添い合うことの大切さもまた教えられたと、私は考えている。
  (  日経  こころの健康学 より  )