首都圏連続不審死事件がモチーフの受賞作は。
交際男性たちを殺害した容疑で逮捕された女性を取材する週刊誌の女性記者が主人公。

   原作は2017年に刊行され。、直木賞候補にもなったが、受賞は逃した。
英国では24年に発売、女性たちの容姿をめぐる世評などがフェミニズム小説として読まれ。

   発行部数は日本を上回る40万部を超えた。
グルメ小説の側面も人気の理由の一つ。実際、料理ではかなり凝り性らしい。

   24年、短編集「あいにくあんたのためじゃない」に関する取材では。
ラーメン店が舞台の一編を書くため「本格的なラーメンを作るところから始めた」と語っていた。

   映画界で性暴力の告発が相次いだときには作家仲間と「原作者として撲滅を求める声明」を発表した。
社会を変えるには「部外者」こそ声を上げるべきだと考えている。

          ( 日経  このヒト    より  柚木麻子・英国の文学賞を受賞  )