10年にわたって汚職報道を続けてきたビンスインフォも侵攻開始当初は当局への批判を控えてきた。
しかし公職者の腐敗の動きを受け、半年で調査報道を再開したという。

  戦時の高官や軍への批判には「裏切り」との批判もあったが。
「汚職がないように監視するのはむしろ愛国的な行為」(同氏)との確信があった。

  ゼムリアンスカ氏は最近、若手記者向けに調査報道の研修も再開した。
公開資料などを活用し、公職者が不正に及んでいないかチェックするノウハウを伝授している。

  「健全なジャーナリズムはウクライナのために欠かせない。
国の将来のためにできる私の戦いは、ここにある」と語った。

  (  日経  ウクライナ点描 より  )