経済的に自立し、早期退職を果たす「FIRE」そのものだった。
旅行にダイビング。高級外車に乗った。結婚もした。

   時間に追われず、家事や子育てもできる平穏な日々。
しかし、次第に違和感を覚え始めた。

  趣味もなく、高級時計はすぐ飽きた。運転は大衆車がしっくりたkい。
振り返れば、自由を手にしても何をしたいか、深く考えてなかった。

  ある日、子どもの幼稚園の迎えで自転車を走らせていた時、昔の経営者仲間と再会した。
生き生きと働く姿に目を奪われた。大河ドラマではを見ては、維新の志士にあって自分にないものを考えた。

  「今の俺は命を燃やしていない。ビジネスに夢中で没頭している時こそ輝いていたんだな」
子育ても落ち着いた14年、妻の了解も得て美容室の事業を起こした。

  (  日経 Answers より 夢のFIRE,でも再起業  )