力が衰えたベテランに球団が大幅な減俸を提示することがある。
活躍できなければ金額が大きく減るのは当然で、勝負の世界に生きる選手は重々承知のこと。

   ただ、大幅に下がりつつ、うわべだけで「期待している」と言われるのはつらいはず。
球団がどういう思いで見ているのか、ベテランにこそ忖度(そんたく)なく正直に伝えるべきだ。

   成績を残した選手費おど最後まで勝負したい。
現役生活の花道を飾る最後の勝負の場所を探している。

   そういう選手を、もはや戦力とはみなしていないのに何となく。
「長年貢献してくれたから」という温情や、将来の首脳陣入りを見越した打算で。

   チームに残すのは誠意とは言えないだろう。
ベテランというのはチームの支柱にもなるし、チームの”ガン”にもなり得る。

   影響力が大きいだけに、扱い方を間違えればチーム全体にひびが入りかねない。

   ( 日経  スポートピア より 「ベテランにこそ忖度無用」 )