1938年に締結されたミュンヘン協定は、独裁者たちに立ち向かわなかった失敗の代名詞として。
しばしば取り上げられてきた。

   15日に米アラスカ州で予定されているトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の。
首脳会談はある意味、同協定が取り交わされたミュンヘン会談に酷似している。

   38年9月のドイツのミュンヘンで開かれた会談では、当時のチェコスロバキア政府は。
交渉の場から外された。

   ナチスドイツの独裁者ヒトラーと英首相のチェンバレン、イタリアのファシズム指導者ムッソリーニ。
仏首相のダラディエだけでチェコのズデーテン地方をドイツに割譲する協定に同意したのだ。

   ウクライナの運命と国境について米ロの首脳が協議するにもかかわらずゼレンスキー大統領は。
その場に同席しない予定だ。

   「交渉にいない者は、取引の材料にされる」

 

       (  FINANCIAL    TIMES より  「米ロ会談 始まりに過ぎず」 )