戦争は最終的には資源と戦う気力をいかに持ち合わせているかで決まる。
ウクライナは両方を持ち合わせている。ロシアより小さい国だが、はるかに高い士気を示した。
しかもその協力国には資力、財力がある。

  米英、EU、カナダのGDPの合計はロシアの約22倍だ。
23年に600億ドルの財政支援が必要になったとしても、その額は協力国の所得合計の0.1%に過ぎない。

  誰がそんな負担は不可能などと言えるだろうか。
プーチン氏が勝利を許すほうがはるかに受け入れがたい。
確かにこの戦争がもたらしたエネルギーショックによる各国の痛みは大きい。
だが、その痛みに耐えて乗り切ることが西側の義務だ。

  ウクライナと同国民は戦争の直接的な犠牲となっている。
快適な環境に身を置いている西側諸国の我々は、必要な資金を提供しなければならない。
プーチン氏が自分は勝てないと知るまでこの戦争は続くのだから。
  (  英フィナンシャルタイムズより  マーティン・ウルフ    )