業界を劇的に変えていくゲームチェンジャーは「もっと良くしたい」。
「みんなに応援してもらえる魅力的な世界にしたい」という思いを強く持っている気がする。
そのマインドは陸上界の中に収まっていては身につかない。
課題を明確にとらえるには視野を広げていかなければいけない。

  幸運にも僕は米国に行ったことでいろいろな人に出会えた。
”外界”を知って改めて思うのは、サッカーや野球というメジャースポーツに勝つためには。
周囲を巻き込んで大きなうねりを作る必要性。だから自分は活動の幅を広げてきた。
他の選手にも世の中を知るために外に出て刺激をもらってほしい。
それがきっと大きなエネルギーとなってプラスに作用していく。

  競技者としては2024年パリ五輪は出たいし、25年東京の世界選手権も意識している。
もしかしたら28年ロサンゼルス五輪は一番脂が乗っている時期かもしれない。
同時に子供向けプロジェクトなどスポーツでハッピーになれる事業も進めていきたい。

  キャリアを振り返ると、あらゆる決断の根底に「自分がワクワクするかどうか」という視点があり。
多くの人が持っている「このままでいい」という現状維持の思考をかき乱して。
変革の火を起こしたいと考えていた。何事も前向きに、自ら切り開いていく。
今後もその姿勢を忘れずに走っていきたい。
(  日経  スポートピア  大迫傑  プロランナー  )