人生をずっと全力で走り続けてきた。
だからこそ体と心の安定を支える「食」には、ひときわ気を遣う。

   食は自由で柔軟な発想を生み出す源泉だと信じているからだ。
水曜の夜6時。さわかみ投信の会議スペースに続々と若い社員が集まって来た。

   テーブルには缶ビールとワインボトル、チーズやクラッカーなどのおつまみの皿が並ぶ。
そこに現れたのは仕事中とは打って変わって柔和な表情を浮かべる澤上さん。

   始まったのは「勉強会」と銘打った無礼講の階だ。もちろん参加は自由。
澤上さんもできる限り予定を開ける。「ここから生まれたプロジェクトはいっぱいあるんだよ」。

   喉が潤い、お腹が満たされるにつれ、自然と思いの丈が口に出る。
堅苦しい会議室での説明よりもずっと建設的な議論の場になる。 

   (  日経 Mystory   より  澤上篤人  さわかみ投信創始者 )