出会いは2020年3月。業界全体にコロナ禍でのリモート監査への不安が漂っていたころだ。
良く生きることについて見つめなおす職員も多かった。私は強い組織を作りたくて、及川さんと会った。

  向上心の強い彼の金言に感銘を受け、以降、交友を深めてきた。
今では「ペーさん」と親しみを込めて呼んでいる。

  16歳で骨肉腫と闘い右足を義足に変えた彼は「人には可能性が絶対のにある」という。
だから「その人の可能性を見つけられるまで対話する」。

  その結果、彼のチームは身を削る努力で技術を磨き。
エースと若手が切磋琢磨し、歴史に残る金字塔を打ち立てた。

彼は自由にならないことに挑戦する専門家だ。

弱さがあるのは挑戦しない自分の方だと気づかされた。

( 日経  交遊抄 より ※ 及川晋平 車椅子バスケットボール・日本監督 )