監督になった私は仕えた監督たちと逆のことをしただけだった。
中継ぎ投手は打たれた次の日も起用した。

   プロ同士、そんなに続けて打たれるわけもなく、自信を取り戻す。
今はどの球団も、このやり方を採用している。

   マスコミ対応では選手の批判につながるような質問には「パス」と言って、回答を控えた。
選手に注文があるなら直接言うべきで、新聞で見て監督は「こんな風に思っていたのか」となるのは最悪だ。

  監督になったら、自分の色を出したくなるだろうが。
チームづくりなどというものは。結局選手あってこそ。

いる選手でできる野球をするだけで、監督にやれるのんは選手のやる気をそがない、ということくらい。

   要は何をするかより、何をしてはいけないか。
このオフ就任した新監督のみなさん、大事なのは「べからず集」ですよ。

     ( 日経  悠々球論 より 「”べからず集”新監督の心得」 )